エレベーターの種類

エレベーターには大きく分けて「ロープ式」と「油圧式」の2種類があります。こちらのページでは、この2種類の違いとそれぞれのリニューアル方法をご紹介します。

エレベーターの主な2つの種類

エレベーターには、大きく分けて「ロープ式」と「油圧式」の2種類があり、それぞれ仕組みや使用する部品が異なります。そこで、ロープ式・油圧式それぞれの違いや特徴を解説します。

ロープ式

ロープ式エレベーターは、その中でもトラクション式、機械室あり・なしタイプ、巻胴式などの種類があります。基本的には人や貨物を乗せる「カゴ」部分をロープで支える構造となっています。トラクション式は「釣合いおもり」を使用し、巻胴式は「ドラムにロープを巻きつける」という違いがあります。建物の大きさや形、土地の制限などにあわせてタイプを決定していきます。

トラクション式
(機械室ありタイプ)

トラクション式(機械室ありタイプ)
引用元HP:日本エレベーター協会
https://www.n-elekyo.or.jp/encyclopedia/mechanism/elevator.html

トラクション式
(機械室なしタイプ)

トラクション式(機械室なしタイプ)
引用元HP:日本エレベーター協会
https://www.n-elekyo.or.jp/encyclopedia/mechanism/elevator.html

油圧式

油圧式とは、低層用エレベーターの電動ポンプを「油圧で制御するタイプ」のエレベーターです。油圧式の中でも、「直接式」「関節式」「パンタグラフ式」の3つに分けられ、油圧シリンダー内の上下する部分にエレベーターを直結するか、ロープなどを介するかという違いや、アームと油圧ジャッキを使用する違いがあります。

直接式

直接式
引用元HP:日本エレベーター協会
https://www.n-elekyo.or.jp/encyclopedia/mechanism/elevator.html

関節式

関節式
引用元HP:日本エレベーター協会
https://www.n-elekyo.or.jp/encyclopedia/mechanism/elevator.html

パンタグラフ式

パンタグラフ式<
引用元HP:日本エレベーター協会
https://www.n-elekyo.or.jp/encyclopedia/mechanism/elevator.html

パンタグラフ式

現在は全国的にロープ式エレベーターの方が主流となっており、油圧式エレベーターに比べて導入している施設が多いのが現状です。その理由として、「昇り降りする距離に限界がある」という理由や「速度が遅い」「消費電力が多い」「新規製造を中止している」が挙げられており、リニューアルのタイミングでロープ式に変更するパターンも増えています。

種類によって異なるエレベーターのリニューアル方法

ロープ式のエレベーターリニューアル

エレベーターを丸ごと入れ替える「全撤去リニューアル」必要な部品だけを交換する「部分リニューアル」制御システムを中心とした必要な部品の交換だけを行う「制御リニューアル」といった方法でリニューアルができます。エレベーターの状態にもよりますが、コストや工期なども踏まえて適切なプランを選択しましょう。

油圧式のエレベーターリニューアル

油圧式についても、エレベーターを丸ごと入れ替える「全撤去リニューアル」「部分リニューアル」、使える部品はそのままにできる「制御リニューアル」から選ぶことができます。油圧式から、ロープ式へ交換する場合は全撤去となりますが、コストを抑えたい場合はロープ式と同様に「制御リニューアル」がおすすめです。

ただし、メーカーによっては、油圧式エレベーターの生産終了により、「制御リニューアル」に対応していない場合がございます。独立系エレベーターリニューアル業者であれば、制御リニューアルに対応していることが多いので、依頼する業者を検討する際には参考にしてください。

エレベREサーチ編集チームまとめ

ひとことにエレベーターリニューアルといっても、エレベーターの種類や状態によってもさまざまです。リニューアルをすることで、部品故障やトラブルのリスクを減らせるだけでなく、リニューアル後のメンテナンスコストや電気代などのランニングコスト削減にも繋げられるので、適切なプランがどんなプランかを検討してみましょう。