リニューアルのタイミング

このページでは、エレベーターリニューアルのタイミングや、リニューアルするメリットについて解説します。ぜひ参考にしてください。

エレベーターの寿命

リニューアルの目安
引用元HP:日立ビルシステム
https://www.hbs.co.jp/products/elevator/renewal/suggest/

エレベーターの法定耐用年数は17年ですが、物理的な寿命を意味する計画耐用年数は25年とされています。もちろん適切な点検・メンテナンスを行えば、エレベーターの寿命も伸ばせます。しかし、エレベーターの使用年数が古くなるほどトラブルのリスクが高まります。そのため、エレベーターの寿命は25年ほどと考えておくべきです。

エレベーターリニューアルの主な3つのタイミング

築年数が25年以上となり劣化が進んでいる

エレベーターリニューアルのタイミングの一つが築年数です。エレベーターの設置から25年も経つと、制御盤などの部品は劣化が進んでいます。そのまま使い続けた場合、突如故障する可能性も否定できません。安全面に影響が及ぶことも考えられるため、設置から25年が経ったら、エレベーターのリニューアルを検討しましょう。

エレベーターの度重なる不調・トラブル

エレベーターの不調・トラブル頻度が増加した場合もリニューアルの検討が必要です。もし設置から25年未満だったとしても、不調が増えたらリニューアルしたほうがよいでしょう。部品・機器の劣化が進んでいる可能性があるため、そのまま放置するのはリスキーです。業者へ相談し、制御系のみでもリニューアルしてはいかがでしょうか。

メーカーによる部品製造終了の知らせが届いた

メーカーの部品製造終了に合わせてリニューアルするのも一手です。部品製造が終了すると、エレベーターの不具合が生じても対応できない場合があります。適切なメンテナンスも難しくなるでしょう。特に油圧式エレベーターについては、各メーカーが部品供給の終了を表明しています。メンテナンスに影響しかねないため、早めに手を打ったほうがよいでしょう。

エレベーターリニューアルをするメリット

安全性や信頼性向上

エレベーターリニューアルによって、安全性や信頼性が向上します。古い部品・機器を新しいものに交換するため、不具合やトラブルの減少が期待できます。なお、停電時自動着床装置など安全装置も追加すれば、より安全性を高められます。

部品の安定供給が可能になる

部品の安定供給に繋がることもメリットです。古いエレベーターは、部品製造が停止される可能性があります。しかし、リニューアルによって部品を供給可能な状態にすれば、トラブル時やメンテナンスにもスムーズに対応できます。

ランニングコストの削減も

エレベーターリニューアルは、ランニングコスト削減にも繋がります。リニューアルの内容にもよりますが、運転時の消費電力はもちろん、照明の電力も抑えられます。

エレベREサーチ編集チームまとめ

エレベーターの寿命は約25年です。エレベーターの安全性や利便性を保つためにも、頃合いを見てリニューアルを検討しましょう。

ただし、エレベーターリニューアルはお盆や年末年始に集中しています。すぐ依頼できるわけではないため、早めの相談をおすすめします。