エレベーターは徐々に劣化が進むため、適切なタイミングでリニューアルする必要があります。主なリニューアルのタイミングは、エレベーターの寿命とされる25年目です。設置から25年も経過すると、制御盤などの電装系は故障しやすくなり、内装も傷んでしまいます。
エレベーターリニューアルは、寿命を目安にする方法が分かりやすいですが、メーカーの部品製造が決まったり、不具合やトラブルが増えたりした時点でリニューアルするのもおすすめです。エレベーターをリニューアルすることで部品の安定供給が可能になり、不具合・トラブルのリスクも減少します。
エレベーターリニューアルをするにあたり、問題となるのが費用です。リニューアルの規模や内容によるものの、エレベーター1基につき数百万~1,000万円前後の費用がかかることに注意しましょう。費用を抑えたいのであれば、独立系のメーカーを利用したり、リニューアルの方法も考慮することが重要です。
自治体によっては補助金を利用できる可能性があります。エレベーターのリニューアル工事の内容次第ですが、補助を受けられるのは大きなメリットです。できるだけ出費を少なくしたい方は、補助金が使えないか自治体に相談してみましょう。
エレベーターリニューアルの種類は、全撤去と準撤去、制御リニューアルの3種類があります。
エレベーターを一式交換するリニューアル工事のことです。かごや三方枠、敷居も全部交換するため、工事規模が大きくなります。
三方枠や敷居は既存のものを流用しつつ、それ以外を交換するリニューアル工事を言います。費用をある程度抑えつつ、制御盤からかごまで一式新品に交換できます。
三方枠や敷居、かごは既存のものを使い、制御盤など電装系のみリニューアルする工事です。交換する部品が少ないため、リニューアル費用を抑制できます。
詳細ページでは、これらリニューアルの種類について詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
エレベーターをリニューアルする場合、工事期間に注意しなくてはいけません。エレベーターリニューアルは工事期間が長くなりがちで、準備期間を含めると数ヶ月の時間を要する場合もあります。一方、エレベーターの停止期間はリニューアルの種類によって短縮できることがあります。全撤去リニューアルは数十日かかる反面、制御リニューアルなら数日~半月程度で済みます。
ただ、停止期間中は利用者に不便をかけることもあります。利用者が少ないお盆期間や年末を利用することも一つの方法としてあります。ただ、このような期間は依頼が集中して希望通りに行ってもらえない場合もあるので注意をしましょう。