エレベーターリニューアルは、数週間の停止を必要とするケースも珍しくありません。利用者に不便を感じさせないためには、しっかり計画を立てて対応する必要があります。ここでは、エレベーターリニューアルの工事期間や、期間を短縮するコツ、停止期間中の対応方法などをご紹介します。
エレベーターリニューアルに必要な工事期間は、工事期間によって異なります。部分的なリニューアルの場合、工期は数日〜2週間程度です。一方で準撤去・全撤去リニューアルは、半月〜1ヶ月以上の工期が必要になります。
また、工期とは別にリニューアルプランの作成や制作などの準備期間が必要です。リニューアルの規模によっては、制作や準備に2〜3ヶ月ほどかかります。
工事期間を短くしたい場合、エレベーターリニューアルの種類を変えるのも一つの手段です。例えば、全撤去から準撤去リニューアルへと変更すれば、工期を短縮できます。
また、工期が数日で済む部分リニューアルを選ぶのも手でしょう。交換しない部分については、別途リニューアル計画を立てる必要があります。複数回に分けてリニューアルすることになるでしょう。
エレベーターリニューアル工事を始める際は、事前にポスターなどで工事期間を周知徹底し、場合によっては入居者向けの説明会の開催も必要です。実際に工事が始まったら、以下の手段で対応しましょう。
エレベーターリニューアル工事中は、上下階の移動手段が階段に限られます。しかし、階段の昇降は体力がいるため、踊り場に休憩できるスペースを設置するとよいでしょう。ベンチや椅子を置いておけば、利用者は途中で休憩しながら階段を昇り降りできます。ただ、踊り場が狭いと通行の妨げになるおそれがあります。椅子などを設置する際は、通行を阻害しないよう注意しましょう。
歩行が困難な方への配慮として、持ち運び式の階段昇降機の導入もおすすめです。電動式の階段昇降機は設置工事が必要ですが、持ち運び式なら簡単に導入できます。ただし、階段昇降のスピードは遅いため、高層階との移動は時間がかかります。なお、階段昇降の補助・支援サービスを提供している介護業者などもあります。必要であれば探してみましょう。
エレベーターリニューアル工事中は、エレベーターが使用できません。少しでも工事期間を短くしたい方は、リニューアルのプランをしっかり検討する必要があります。利用者にも不便な思いをさせてしまうめ、休憩スペースの設置など、利用者に配慮した対応も行いましょう。